てるる

黒の怨(うらみ)のてるるのレビュー・感想・評価

黒の怨(うらみ)(2003年製作の映画)
2.0
お伽噺と都市伝説の間をいくような歯の妖精トゥース・フェアリーをモチーフにしたホラー。
そこに暗闇にいるときにしか襲ってこないという要素を追加、光の中は安全、光自体が武器になるという設定は最近公開された「ライト・オフ」に近い。SFだと「ピッチブラック」なんかもその設定を存分に生かしてた。

しかしその設定自体は面白いものの、当然ながら暗いシーンが多くなるので撮り方が上手くないと何が起こってるか分からないという諸刃の剣。
この映画はそれをやってしまってる。

仮面をかぶった妖精というよりババァがハァーハァーと変な声出しながら襲ってくる不気味さは悪くないだけにもったいない。
それにそのババァを見た人だけ狙われるという設定だけど関係ない人をガンガン襲うのもよく分からないよー。
映画館で観たときも微妙だなーと思ったけど、今回観直してもやっぱり微妙だった。

そして主人公にしろ脇役にしろ面白いキャラが全くいないのも作品を微妙なものにしてる原因の一つだと思う。
そして同じくトゥース・フェアリーをテーマにしたドウェイン・ジョンソン主演の「妖精ファイター」の方が色んな意味で怖かったかなw
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