Sankawa7

女王蜂のSankawa7のレビュー・感想・評価

女王蜂(1978年製作の映画)
4.0
Netflixにて配信開始

過去に何度も見たことがあるが、前3作を通してしっかりと見た後に改めてしっかり視聴

結論、印象が大きく変わり本作に対する評価は大きくプラスになった

1作目から3作目の総集編のようなキャストになっており、それぞれの作品で極めて重要な役柄を演じた高峰三枝子、岸惠子、司葉子が総登場している

これまではキャスティングにごった煮感があったとの印象だったが、今見るとそれぞれの役割はしっかりと演じ分けられており、不自然なオールスターキャスト感はあまり無かった

今回は岸惠子がメインだったが「悪魔の手鞠歌」の時よりもいっそう妖艶になっており、難しい役柄を非常に上手く演じていた

またヒロインの中井貴恵、初々しく圧倒的な存在感があり役柄ともマッチしていた

また初登場の仲代達矢も何とも言えない瞳の演技が存在感を強めていた、後に平成版「犬神家の一族」で犬神佐平を演じている

相変わらず加藤武の等々力警部はパラレルワールド❗
何度も同じ役柄で登場しているが、今回も金田一とは初対面の設定

シリーズに欠かせない、三木のり平、大滝秀治、草笛光子、三木のり平の相方のおばちゃん、個人的に大好きな坂口良子もそれぞれしっかりと登場、🤩満足がいく配役

また沖雅也が一作目のあおい輝彦に似た役割で登場しており、中井貴恵の相手役としてとてもよかった

終わり方はこれまでと違い、見立て殺人ではなく、怨恨がやや複雑でねじれた感じで終わるが、謎解きにも様々工夫がなされており記憶よりははるかに新鮮だった❗

シリーズを重ねてみるとかなり違った一面がはっきり見えることを感じさせてくれた
Sankawa7

Sankawa7