茶一郎

クレイジー・ハートの茶一郎のレビュー・感想・評価

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)
3.8
『どん底に落ちて やっとつかんだかすかな愛』

 栄光に溺れていた男が愛に触れることで、過去を清算し再び立ち上がろうとする物語。
アカデミー賞歌曲賞受賞のカントリーミュージックをベースとした音楽映画でもあり、落ちぶれたミュージシャンである主人公が営業で田舎を周るロードムービー的なテイストもある。

 今作で長編映画デビューの監督、スコット・クーパーからはそつのない演出の元、名優たちをまとめアンサンブルを引き出す確かな手腕があります。まさにジェフ・ブリッジとコリン・ファレルのコーラス。

 『もう一度やり直そう』
 人生の傷から逃げていた主人公はある事故から怪我を負う。そのおぼつかない歩き方は主人公が気付かないようにしていた人生の歩き方と重なる。
もう一度、人生と向き合うことでその傷は癒え、普通に歩けるようになった主人公。
『 ... too late to start』
 遅すぎることはなかった再生の物語。ブリーフ一枚で便器にゲロを吐くジェフ・ブリッジスは主演男優賞でした。