ひでやん

チャップリンの霊泉のひでやんのレビュー・感想・評価

チャップリンの霊泉(1917年製作の映画)
3.9
温泉保養所を舞台に、酔っぱらい紳士が持ち込んだ酒による大騒動とアルコール中毒の怖さを描いた喜劇。

千鳥足で登場したチャップリンが回転扉をクルクル回る冒頭で大爆笑。回って回って逆回転、1人2人と巻き込んで、挟み挟まれ高速回転。結構引っ張るな、と思ったが無駄がない。

通風で足に包帯を巻いた大男にワクワクしていると、期待通りに足を踏む。

手荒なマッサージから逃げる場面は、ジャッキーチェンのコミカルなアクションのように通快で、軽やかな身のこなしが見事。

帽子に溜まった湧き水に気付き、ふと空を見上げる場面が好きだった。

当時社会問題となった飲酒を扱い、酒と恋とダンスとダイブで喜劇を描いたチャップリンは流石。
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