Jimmy

ダウン・バイ・ローのJimmyのレビュー・感想・評価

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)
4.5
ジム・ジャームッシュ監督の傑作!
トム・ウェイツは楽曲担当&主演であり、この人は懐かしきミュージシャン。

物語は、ルイジアナ州ニューオリンズが舞台。
ジャック(ジョン・ルーリー)は、チンピラでポンびきしている。情婦ボビー(ビリー・ニール)に愛想を尽かされているところ、縄ばり争いしているギグ(ロケッツ・レッドグレア)に「いい女を紹介するぜ!」と言われて尋ねたホテルでその女に話しかけていたら警官につかまってしまう。いい女は少女だったのだ。ジャックは、ハメられて投獄されてしまう。
また、ザック(トム・ウェイツ)は、リー・ベビー・シムズの名でDJとして売れていた過去もあるが、ジャガーを1時間運転するだけで1000ドルの報酬という話にのったら、警察につかまってしまう。トランクに死体が入っていたのだ。彼も、ハメられて逮捕される。

こんな2人が、刑務所での同じ獄房に入れられた。
むっつりとしたザックと態度の大きいジャックは、コミュニケーションあまり取らずにいた。
その獄房にロベルト(ロベルト・べニーニ)というイタリア人がぶち込まれる。彼はカタコトの英語で2人に話しかけ、3人はスクリーム(叫ぶ)とアイスクリームをかけ合わせたジョークを発しながら騒いで盛り上がる(笑)
ロベルトは、ビリヤードの玉を投げ返したら人が死んでしまったという殺人の罪で投獄された。

ロベルトが刑務所の「抜け穴」を見つけて、3人は脱獄する。
そして、3人が森を彷徨ったり、ウサギを食べたりして、とうとう「道」に出る。
そこに一軒の家があった。「警察が居たら捕まってしまう」とザックとジャックはロベルトを偵察に行かせるが戻ってこない。心配になって見に行くと、ロベルトはそこに住んでいる女性と二人で楽しそうに食卓を囲んでいたのだ。
そんなロベルトを「あいつは宇宙人だ」なるセリフは爆笑。
そして、3人は………といった物語が続く。

3人の登場人物の個性が上手く描かれていて、様々なシチュエーションで観る者の心を動かされる素晴らしい作品であった。

トム・ウェイツの歌も良い。
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