ケンシューイ

ダウン・バイ・ローのケンシューイのレビュー・感想・評価

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)
4.6
だってこれ30年以上前なわけでしょ⁉︎
オシャレ度が2018年でも通用するレベル!

カッコいいに理由はいらない。
感じられたものが勝ち。
それが好きなものの基準でいい。
カッコいいってなんなんだろ?って
それはなにかとたずねたら
例えばそれがダウン・バイ・ロー...

監督談によると、カラーだったらもっと金を出すのにと配給会社に言われて、むきになってモノクロで撮ったらしい。
監督の友人であり、シンガーソングライターであるトム・ウェイツは、オープニングとエンディングの2曲を提供しただけでなく、既成の曲だと莫大な使用料を払わないといけない為、劇中で口ずさむ歌の数々も即興で作ったと言う。
そんなエピソードの数々もがカッコいい。

ストーリーは、刑務所から脱走した冴えない男3人の珍道中。

ポン引きのジャック
元ラジオDJで無職のザック
英語が苦手なイタリア人ロベルト

『七人の侍』であまりフィーチャーされる事は無かったけど、ムードメーカーとして重要な位置を占めた平八。本作でいけばそれがロベルトになる。明るくて、よく喋り、ユーモアたっぷりのこの男が、仲の悪い2人を仲裁して、関係を円滑にし、この3人ならではのユニットを形成していく。
一人一人を個別に見るとパッとしない感じだけど、3人集まるとどうにか彼らなりの方法で状況を打開していく。

この凸凹に見える3人の絶妙な関係こそが
ダウン・バイ・ロー=気の合う仲間
ということなのですね。