ポン引きのザックとDJのジャックがそれぞれハメられてムショの同じ房で出会う。そこに後からイタリア人のロベルトが加わり、3人は脱獄を図る。
まぁ一応脱獄ものなんですが、そこはこの監督ですからサスペンス味は薄くてゆる〜〜い3人のやりとりを楽しむ映画になってます。
まずオープニングが良いんですよ。
マリオみたいに景色を横にスクロールしながら2人の主人公の様子が交互に映されるという撮り方が面白くて。そこからザックとジャックの2人がそれぞれ捕まった経緯が描かれるんですが、ジャックの彼女がめちゃくちゃ可愛いのね。こう、映画に出てくる女の人ってどうしてこうも魅力的なのかなぁと思ってしまいますよね。でも出番最初だけだけど。
ストーリーはあんまりないといえばないし、ないことがストーリーでありテーマでもある気がしなくもない、要は前見た「ストレンジャー・ザン・パラダイス」と似たまったりしたヒッピーの世界。
「脱獄しようぜ」「いやいやさすがにバレるやろw」と言いながらも結局やっちゃうような何も考えてない行き当たりばったりさが、なぜか心地よいのです。
Wikipedia先生で調べたところ、"原題の意味は刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」"とのこと。くっだらない喧嘩をしながらも共に無実の罪に憤り協力して脱獄を図るところはまさにそんな感じですね。
壁の落書きとか、アイスクリーム、ユースクリームとか、意味はないけど笑えてきて元気出る感じ。
ラストもストレンジャー〜に近い終わり方ですが、こういうの良いですよね。好きです。