ひガガガ

機動警察パトレイバー2 the Movieのひガガガのレビュー・感想・評価

4.3
前作観てます。その勢いで今作も観ました。

題名が「機動警察パトレイバー2 the Movie」ですが機動シーンは30分もないんじゃないかな?この物語を支えるほとんどは圧倒的な数のカットと濃密な会話で、のめり込んでしまうから観賞中に自分が椅子から乗り出していたことにハッと気づくことがありました。

特に正義の戦争、不正義の平和についての会話のシーン。まさに今の日本にピッタリ当てはまる内容がバンバン出てきました。「正義の戦争と不正義の平和の差はそう明瞭なものじゃない」「戦争が平和を生むように、平和もまた戦争を生む」荒川さんの言葉はまるで今の日本が不正義の平和を守るために集団的自衛権を行使することを指しているかのように感じました。続いても荒川さん「単に戦争でないというだけの消極的で空想な平和はいずれ実態としての戦争によって埋め合わされる」、これからの日本のこと、もう遠くない未来のこと言っているように感じてしまいました!鳥肌立ちました。ゾッとしたよ。

会話しているのに話してる本人がでない風景が流れていて(それも結構な数)、以前某アニメ監督が実写より実写みたいな絵の方がより細部まで見えてより集中して見てしまう的なことをドキュメンタリーで言っていて今回それを嫌というほど感じました。濃密な会話に圧倒的画力で描かれる場面。のめり込む要素しかないってくらいで、終始集中しまくりでした。

他にものめり込む場面を挙げればきりがありません。

表情の描写も印象的でした。人間臭い表情が強烈に残ってます。後藤さんがあんな顔するなんて…!南雲さんもかい!ってみんなかい!誰一人手を抜かれることなく細部まで恐ろしい描き込みでした。


今作は平和について挑戦的に問いかけられているように感じました。挑戦的にというよりもう脅しレベルかもしれないけど。(笑)
ロボアニメコーナーで借りてきたけど、内容は風刺のきいたサスペンスドラマ。日本ならではの切り口からみた戦争映画といってもいいかもしれないかも…!