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機動警察パトレイバー2 the Movieの地球へのレビュー・感想・評価

4.2
首都東京を舞台にした(幻の)クーデターを描いた映画。
  
元自衛官によるクーデターではあるが、具体的に行動(攻撃)を起こしたのは戦闘機1機と戦闘ヘリ3機だけで、防衛システムへのハッキングによる幻の戦争が仕掛けられる。
仮想現実におけるシミュレーションのごとくクーデターが行われる。
   
前作(劇場版第一作)から数年経過、主役の特車2課第2小隊も解散して隊長を除いたメンバーも散り散りになっている。
本作品の主役は第2小隊隊長とクーデターの首謀者、その2人に焦点を絞ってストーリーが展開していく。
 
最後の最後に第2小隊が(一夜限りの)復活をして、クーデター阻止にアクションを起こす。
やっと、パトレイバーの登場である。
パトレイバーでなくても、警視庁SATのような部隊の強襲でも良かったのではと思えるほどパトレイバーや第2小隊の活躍は少ない。
 
従って、本作品は東京を舞台にした「幻のクーデター」を描いた作品となっている。
また、特車2課の最後(顛末)を描いた完結編と考える。
しかしながら、完結編ならばもう少しパトレイバーの活躍が欲しかった。
そういえば、映画のポスターにもパトレイバーは登場しない。
  
初期の作品(OVA)でも自衛官のクーデターが描かれていた。
実写版最新作(首都決戦)では、本作品のクーデター首謀者の元シンパがまたまたクーデターを起こす。
クーデターネタが多いのは何故か・・・
 
20年以上も前の作品であるが、現在に遅れていないリアルな作品であったと感心しました。
 
近代美術館フィルムセンターの「現代日本の映画監督5 押井守監督の自選シリーズ」で鑑賞(フィルム上映)。
 
 
 
 
 

 
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