伝説と言われる作品を観た。「25年前の作品」にしておくのが勿体無いよこれは…
パトレイバーの皮を被った「戦争映画」でした。しかも、今この時代に起こる戦争をきちんと想像した上で描かれているので緊張感が凄い。蜂起したテロ集団がすぐに橋と電波塔を壊すのに「なるほどな…」と思う等。今なら海底ケーブル切断するのかな。
つまるところ、東京という街はそうやって急所を突かれれば直ぐにでも非日常が訪れるような危うさを持っていて、それでもその非日常すら2〜3日で「日常化」してしまうほど平和ボケしてるんだぞ、と。その危うさを問いかける作品でした。
しかし劇場版1作目よりも更にパトレイバーが出てこない。。僕みたいなサブカル好きはよいとして、単純なシリーズのファンは当時どのように押井守パトレイバーを受け取ったのかな…と想像すると、手放しで大絶賛もできないというのが本音。
そういう意味で、パトレイバーという文脈とは切り離してこの映画は観られるべきだと思いましたとさ。それでも超名作だなこりゃ。