機動警察パトレイバー2 the Movieの作品情報・感想・評価・動画配信

「機動警察パトレイバー2 the Movie」に投稿された感想・評価

1に続いて再見。
前作から4年しか経っていないのに作画技術の大幅な向上におどろく。
本作は単品での評価がむずかしく、あくまでも前作との関係性を含めて評価されるべき性質の作品だと思う。
『1stガンダム』ありきの『Zガンダム』だし、『新宿鮫』ありきの『毒猿』といった具合に。
だからその「試み」にグッときちゃう気持ちもわかる。
Kir

Kirの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

漫画の原作も好きですが,監督節炸裂のこの映画も好きです.

世界観を壊さずに,日本人に危機感を煽るという内容は,観た当時はとても斬新な印象を受けました.

長ったらしいところもありますが,その独特の言い回しや,後藤隊長の要所で見せるキレ味が中二病をくすぐるのも良いところだと思います.

犯罪を描いたアニメ映画の最高傑作だと思います.
退屈過ぎる!

アニメで実写と同じショットの作り方をするとこんなに退屈になるのか。思わずカット割りたくなるとこがままあった。
会話シーンがヤバイ。セリフを活かすための情報量の操作のつもりなんだろうが、いくらなんでもやり過ぎ。予算はあるだろうし理屈は通ってるけど、気になってしょうがない。

特に車内の会話がヤバい。意地でもカメラを固定してひたすら口パク。10秒間画面に変化ないのはザラ。手軽にカット割ったり、車内みたいに狭いところでもカメラ動かせるのがアニメの強みやろ。
流石に画面が持ってない。
いくらレイアウトが良くても持ってないものは持ってない。

GISのトメの長セリフはいい味出してたんだけどなぁ
あっちは義体だし、人形らしい無機物感も出てハマり演出だった
(GISは)音楽が印象的なのもあって静と動のコントラストがグッときたし。

荒川茂樹の逮捕シーンとかガチでヤバかった。30秒ぐらい面白くもない画面で、おまけに口パクすらほとんどないトメ。いつ画面が動くのかハラハラして全く話が入ってこない。


アクションシーンは素晴らしい。アニメーションでここまで無機物の重量感と"らしさ"を演出できるのか。さすが沖浦さん。ロボットアニメのロボットはキャラクターなんだけど、レイバーはあくまで鉄の塊なんだよな。地下道の戦闘は唸るほど良く出きてる。


フィクションの遠景を解像度上げて描いてみました!系譜。シンゴジラもこの文脈で作った映画なのでは。
通行止

通行止の感想・評価

5.0
二十数年前の映画にここまで語られたら、今を生きる我々にはもう何も比肩できるものはないなと気落ちしそうだ。

最近接したあらゆるエンタメ作品が「パトレイバー2」の前に霞む。

日本の「戦後」にここまで真剣に向き合った作品があるだろうか?

荒川がいい。荒川の言葉はもちろん押井守自身の言葉でもあるだろう。竹中直人の飄々とした喋りが神がかり的に嵌っていた。
車の中で延々と喋るシーンは「ビューティフルドリーマー」と重なる。

しかしもうパトレイバー関係ないことはともかく、後藤・南雲・荒川・柘植の良い年した大人の話であったところにグッときた。
やたら鳥が出てくる。

前作やOVAシリーズとは全く空気が異なる。
「ビューティフルドリーマー」のごとく元の作品の枠を大きく超えた押井守のやりたいようにやった作品であろうということはよくわかった。しかし、「イノセンス」を難解に感じた自分には娯楽性とのバランスがちょうど良いように感じられた。

公開当時どのように受容されたか非常に興味深い。
セル画アニメ独特の色調が好きです。
1ありきだけど、いぶし銀アニメ。
虚構の町。虚構の戦争。
現実は男と女。それも虚構に終わる。
演出。背景。最高に好きな世界観。
大木茂

大木茂の感想・評価

3.2
だいぶ渋くなってる笑
沖浦啓之の作画ってのもあるんだろうな
このテンションで攻殻機動隊だもんな…
テレビ見てる3人家族のふすまのやつが今敏なのかノンクレジットだったけど

若い2人も大人になってるな女子のピアスの力ってすごい

開始10分半『後藤さん探してるんだって』が日村さんらしいけど何回聴いてもあんまり分からなかった笑

竹中直人が上手すぎるんだよな
車中の会話なのになんでこんな聴きごたえあるんだろうな

血が一切出ないテロってのも珍しいよね
HW

HWの感想・評価

3.7
徐々に記載予定。
方眼

方眼の感想・評価

4.0
パート1と同じく、敵となる知能犯の行動原理がどうしても事件前提のとって付けたような理由にしか見えない。なぜ東京を舞台にして戦争を演出しなければならないのか。それはPKOの復讐でもなんでもなく「作っている俺たちがそれを見たいから」なのではないか。その部分への自己言及がないが、それには目をつぶれば安定の近未来ロボットアニメの面白さ。
 この映画を初めて見たのは中学生のときで,当時の私は映画やアニメを全く見ず,またそれらをひどく毛嫌いしており,よくアニメ好きの友人をからかったりしていた。その友人が半ばキレ気味に薦めてきたのがこの作品で,捻くれ者であると同時に努めて素直であった私は大人しくこの映画を鑑賞し,度肝を抜かれた。僅か2時間の中に私の理解力を遥かに越えるディテールが詰まっていたのだ。これが理解出来たらどんなに楽しいだろうと思ったものだ。
 今にして思えば,当時の私があまりに無知蒙昧な子供であったことも災いしたのだろう。とにかく,その日以来,この映画は私にとって最上の娯楽となった。学校から帰宅するのが16:30で夕飯が18:30だったので,その間の2時間は毎日この映画を見た。中学2年時はこのルーティンを欠かさなかった。中学校の授業日数は200日,加えて夏休み中も鑑賞していたので200回以上見たことになる。
 今にして思えば,何遍も見るのではなく,その作品の背後にある教養を獲得する努力をすべきだったろう。しかし,当時あまりに無知蒙昧であった私はそんな事を考えもしなかった。とにかく,見る度に判明するディテールが楽しかったのだ。一見無意味に思えたディテールが実は作品そのものの根幹をなす要素であり,鳥や魚や空模様,ナトリウム灯に至るまであらゆる要素が厳密なレイアウトの下に散りばめられ,どんな台詞よりも雄弁に心を語っている事に気づき,物語なるものの素晴らしさを思い知ったとき,映画やアニメを食わず嫌いしてきた事をひどく悔いた。
 以来,それまで無為にしてきた分を取り返すつもりでたくさんの映画,アニメ,特撮,漫画を見るようになり今に至る。
 映画で人生が変わるなどというのはオタクの盲言にすぎないが,もしこの映画を見ていなかったら私は内面的,対外的に今とは決定的に異なる性質の人物になっただろうと思う。今では年に2回程しか見なくなったが,この映画は私にとって最も大切な映画である。
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