らくだ

時をかける少女のらくだのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.0
なんとなく日々が冴えない高校2年生の主人公・真琴は、ある日ふと「自由に時間を巻き戻せる」タイムリープの能力に目覚める。最初はそれを自由自在に使って面白おかしく日々を過ごしていたが、段々それがただ楽しい能力ではないことに気づいていく…という、伝説のSF(すこしふしぎ)青春映画です。

最初はあまりにもちっぽけな私利私欲で能力を濫用して遊びの限りを尽くす真琴に対してはどちらかというと共感よりも「魅力的な珍獣」を眺めるような視点が勝つ映画だな…とは思ったのですが、話が進んで核心に近づいていくにつれ真琴の意識が変化していく中で共感性、好感が強くなっていき、最後には応援したくなり、そしてそのまま一気にラストまで駆け抜けていく、瑞々しい夏空の水色が広がる様な爽やかな後味に包まれるストーリーでした。いろいろなキャラクターの恋愛模様が取り沙汰されるお話なんですが、この作品は「ラブストーリー」じゃなくて「ラブストーリーが始まるまでの物語」だな、って感じです。うーん、青春って甘酸っぱい…好き…みんな幸せになれよ…(とくに功介くんに告白しようと思ってた後輩の女の子)
タイムリープ物では定番となる時間逆行、やり直しによる悪影響というのもしっかり描写しつつ、難解で追いかけきれなくなる、ということもないバランスは、ストーリーに注視しつつ疲れないいい湯加減です。

でも真琴はコンティニューの使い方が下手すぎる…(その下手さ加減が好きなんですけど)最近のタイムループモノの主人公が上手すぎるので余計にそう思っちゃいますね


自分に無制限に使えるタイムリープ能力があると知ったら、まぁそりゃ使っちゃいますよね…いいとこのプリンとか鉄板焼き無限に食べられるの最高すぎる