あつし2号

時をかける少女のあつし2号のレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
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7月になったので久々に「時かけ」を見直してみた。個人的には、本作の方が大林宣彦バージョンよりも好みだ。なんといっても、真琴のキャラクターが愛おしくてたまらないからだ。一緒にキャッチボールしてくれる女の子なんてどこにいるのだろうか。こんな女性と高校生活を過ごせたら幸せだったと思う。彼女の日常を見ていると、無性にノスタルジックな気持ちになった。これはどことなく、『涼宮ハルヒの憂鬱』を観た時の感情にも似ている。時間が不可逆だからこそ、何気ない高校生活に懐かしさを感じてしまった。本作はタイムリープを扱いながら、「愛は時間を超える」ということも暗に示している。その点においては、『インターステラー』のテーマとも共通していると言えるだろう。この作品を監督した細田守氏には脱帽です。
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