ぶちょおファンク

時をかける少女のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★4 終盤★4

『時かけ』3連発その2。

以前チェックしようとした時は
バカ高校生のモラルのない
自転車の乗り方にイライラして序盤で観るのをヤメましたが、
今回は最後までちゃんと観て、
しかも面白かったです♪

角川実写映画版ではあまり感じなかった
ちゃんと“時をかけ”て“タイムリープ”する意義があるのが良い。
しかもタイムリープをバカなことに使う真琴に笑えもしますが少しイライラもあり、
それを魔女おばさんがオトナとしてやんわりと真琴を諭すのが素晴らしいではないか!!
この魔女おばさんは角川版『時かけ』で原田知世さん演じた和子な訳でして、
オマージュではないけど
オリジナルからの使い方が巧い!!


絵的なことを言えば、
キャラは少しの髪のテカリに少ない服のシワ、
基本人物に影を描き込まないスタイルで、
一見すると立体感のないのっぺりとフラットな人物像になりそうですが、
キチンとしたデッサン力から変形、省略、誇張しているので
シンプルながら非常に巧みな作画。
その代わり背景等は精細な濃淡をつけているので
全体としての絵のバランスは抜群!!

駆けるのは時だけではなく恋にも、
そしてタイムリープによって欠けるナニかに気づき、
未来に明るい希望の虹を架ける…
なかなかステキな作品だった!!

2018年79本目