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時をかける少女のplantseedsのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.9
「未来で待ってる」

細田監督、独立後の第一作。
背水の陣で挑んだ今作が、言わずもがな細田監督の名を世に知らしめる作品となりました。
それまでに、多くの困難を抱えるもそれを乗り越えてきた監督。
勇気をもらいました。

偶然タイムリープを身につけた主人公まこと。
それを利用し、青春を謳歌するのだが、
しかし、決して抗えないものに気づいていく。

決して戻せないはずの時間。
それを言ってしまえば、タイムリープというチートで、そんな常識を吹っ飛ばし、
自由にやりたい放題やりまくる。

その中でだからこそ、逆説的に、戻せないはずの時間に気づく。
人生は、瞬間の積み重ね。
最新作に通じるものですが、どういう瞬間を積み重ねるのか。

あまり固くなんなくていいけど、今の瞬間の積み重ねを意識する。
そんなことがやっぱ大切なのかなあと。

一番思うのは、「自分に素直に、正直に生きないと」って、
この作品を見てると思いますね。
「今ある時間は決して戻ってこない」。
だからこそ、
自分の時間をやりたいことに、伝えたい人に気持ちを伝えることに、
自分のために、大切な人のために、使う。

そう思えば、余計な見栄や常識は吹っ飛ぶ。
自分にとって大事なものしか残らない。
生きることがよりシンプルになる。
余計な世間体や、常識や、固定観念に、自分の時間を奪われてはならない。
そう思いました。
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