ekun

時をかける少女のekunのレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
4.0
主人公の身体に様々なものが「降りかかる」描写が頻繁に描かれる。目覚まし時計、友達とじゃれる男子生徒、天ぷらの油、本、恋愛.....
タイムリープを覚えてから目先の楽しみにとらわれて自分勝手な行動が目立つようになる。少しずつズレていく歯車を無理やり修正していくうちに、歪みがどんどん大きくなって手のつけられない状態になってしまう。

彼女に「降りかかる」全ての災難の発端は彼女自身だが、メタ的な視点からすると問題が起きないと物語は進まないし、高校生の頃の自分と重ねて見ると「タイムリープの使いどころが日常の範囲内に止まっているだけでエラい!」と思う。自分なら何に使うか分からない。少なくとも「カラオケに10時間いたいから使う」なんてことはしない。
彼女の行動にイライラする人が多いようだが、その辺を考えて欲しい。

不器用で自分勝手な人間が自分の過ちに気づき、悔いて、反省し、行動に移す時の「全力疾走」には感涙。「合理的な判断」かどうかは当人にはわからんものだ。

「アタシトベンジャン、アタシ!トベンジャン!」の時はどうなるかと思ったが。