ゴロフキン

生き残るための3つの取引のゴロフキンのレビュー・感想・評価

生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)
3.8
最近ファン・ジョンミンが足りてないな、と思ってたんで非常に楽しみにしてた一本。
ずーっと苦悩してばっかりのジョンミンの役どころはイマイチでしたけど、お話そのものはかなり面白かったです。

自分と同じノンキャリア組の後輩たちのため、仕方なく犯人でっち上げという汚れ仕事を任された主人公の転落ぶりを描いた作品。やること全部が悪い方に転がる悪夢のピタゴラストーリー。刑事vs検事vsヤクザの恐喝合戦がえげつなく、最終的にどう着地するか見当が全くつかないままゴールします。ファンジョンミンだけでなく、リュ・スンボムのちょいコミカルでヒステリー気質の検事と、その部下チョン・マンシクの困ったちゃん顔のコンビがなかなか魅力的。それにしても韓国映画見てると次から次へと面白そうな役者さんが出てきてそろそろ収拾がつかなくなってきましたよ。
ちなみに今回一番驚いたのはマ・ドンソクが細いということ。今でこそヘビー級ですがこの当時はいいとこライト級といったところ。シンゴジラで言ったら第2形態くらい。今回はジョンミンの信頼できる愛すべき後輩として描かれてますが、後半まさかの展開に呆然となります、ここほんとヤマ場。

見た後に思ったけど、この邦題どうでしょうね? 3という数字を強調する意味はあったのかな? 原題の『不当取引』か『BAD DEAL』で全然いいような気もします。
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