りんとん

リトル・ダンサーのりんとんのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
3.8
気持ちを爆発させるように、ただ何も考えずに踊るビリーの姿が眩しいくらいにかっこいい。
反対されても、諦めたくない想いが伝わりました。父親や兄の理解を得られず、また炭鉱の町で未来の暗い空気に我慢ができなくなる、そんな気持ちをダンスに込めている。ダディの前で思い切り自分を表現したとき、心を動かされた。

ただ…お兄ちゃんの「I miss you.」
の言葉が一番印象的でした…
ビリーの明るい未来を守るために、ストを破って炭鉱に働きに行くダディ。お兄ちゃんと抱き合って泣くシーン。
頑固親父で感動させにきてるのはわかるんですが、こういうの弱いんだよー。゚(゚´Д`゚)゚。
父親として、環境としてどうなの!?って思うところも勿論あるけれど、その苦悩があったからビリーは才能を余計爆発させることが出来たのかもしれない。
炭鉱の人たちもカンパしてくれたりと、皆でビリーの夢を応援してくれた。
炭鉱に未来はなかったけれど、こんな風に町のみんなが一体となるのは羨ましい。
まあ、争いは嫌だけれど。

炭鉱の町、少年の夢、家族の和解。
そんなテーマは『遠い空の向こうに』と共通していることである。
私は『遠い空の向こうに』の方が好きかな(>_<)

ビリーの母親の死が家族にとっても大きなことだったと思うんだけれど、そこがあまり表現されていないこと。
また、デミーの部屋でのシーンがすごく素敵だと思うのに、その後の2人の絆はそこまで広がらなかったこと。
ロイヤル・バレエ校でのビリーの奮闘、また最後の白鳥の湖をもっと観たかったー!
突然の展開にあれ!?( ゚д゚)と思いました。
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