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リトル・ダンサーのkyonkyonのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.1
こんな名作を漏らしていた私。
ようやく観れました。

監督スティーブン・ダルドリー×脚本リー・ホールということをさっき知って驚愕。確かに言われてみれば納得。

王道のヒューマンドラマだが、流石監督が舞台出身だけあって、全体の抑揚の付け方とか、印象の変わり方、情緒の表現が天才的。

ビリーの周辺は基本「変なヤツ」ばかりで、一人一人のキャラクター性が印象的にはっきりと描かれている。のだが。
中盤まであれだけヒールだった父親と兄貴、こんなにいいヤツだなんて、、。
何故こんなにも私の印象を掌でコントロール出来るのか、、。スゴい。

人間は弱さや葛藤や負の部分をさらけ出せて初めて本当に理解し合えるのだろう。先生とのトイレのシーン、正直泣きました。

でもまぁ「憤り」みたいな感情までダンスで表現してしまうビリーはきっと生粋の「表現者」であり「アーティスト」なんでしょうね。
個人的に彼のデビーに言った一言、
「見せなくたって好きだよ。」
って痺れました。大好きです。笑
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