Dumbo

リトル・ダンサーのDumboのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.0
 向いていない
 女の子(男の子)がする事じゃない

こんな言葉に、
子どもの頃の私は反抗も否定も出来ずにいた。
自分の中でもこういう固定観念を作り出し、
頑なになり、大人になってからもいろいろ諦めてきた。

そうやって、やりたかった事、好きだった事を
封印しながら生きてきたような気がする。


そんな私は、こういう映画を観ると、
軽いショックを受けながらいつも思う。

諦めないことがまず大事!


私がビリーの立場だったら、
きっとおとなしく諦めていただろう。
でもビリーは違った!

嫌々行っていたボクシングの練習。
たまたま同じフロアでやってたバレエ教室。
ビリーにとってそれが運命の出会い。
人生、何がおこるかわからないね。

最初はすごく下手だったのに、
初めてターンができた時の笑顔

楽しそうにタップを踊る姿は
まるでジーン・ケリー

オーディションで踊ってる時の気持ちを聞かれて
彼は答えた

鳥のように
電気のように…


最初は頑固な父親や否定的な兄にイライラしたが、
後半は徐々に二人ともビリーの夢に寄り添うようになる。
炭坑夫で不器用な二人の変化は、
それだけで感動する。
それまで黙れ!としか言わなかったのに、
ビリーが家を出る時、「寂しいよ」と言った兄。
あれだけ反対してたのに、
ビリーが楽しそうに踊る姿を見て、
なんとかバレエ学校に入れてやろうと
奮闘する父。

イギリスの空はいつもどんより曇っていて
貧しい炭鉱の町の雰囲気は
けして明るいとは言えないけど、
諦めなかった彼の未来は明るかった。

ラストがとても素敵だった!
成長した息子の姿を見守る父親の表情も。
言葉にしなくても、
愛しているんだな。



(昨日、Netflixでエンドロールが最後まで観られない、とレビューの中に書きましたが、その後フォロワーさんに教えていただき、再生設定を変更したら、無事最後まで観られるようになりました。お騒がせしました💦そしてNetflixさんごめんなさい🙇🏻‍♀️)
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