のんchan

リトル・ダンサーののんchanのレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.5
午前中の作品で心が腐ったから、スティーヴン・ダルドリーから、間違いのないダンスもの🩰ってことで✨再鑑賞✨

昔観た時より、感動する場面がさらに多くなった気がした🥰
それは、自分も歳を重ねた分、頑固親父の気持ち、兄の弟に掛ける思い、そしてボケかけてる婆ちゃん(味のある演技が巧い)の愛情、素っ気ないバレエの先生の秘めた熱さ、その娘のオマセ度、そして同級生のオカマ君の一途さ。
それぞれを余裕でしっかり見直せて作品が締まってたことを再確認出来た🙌

このジャンルは単に"音楽"や"青春ドラマ"のみに大別されるのが勿体ない。
これは映画で観せられる良さが何通りにも混ざって相乗効果抜群の逸品です🌟

とにかく、最初からずーっと音楽(T・レックスやザ・ジャム)がビリー(ジェイミー・ベル)の心の中が爆発するかのように表現していて、楽しさ、悲しさ、怒りが入り混ざって弾けている🎶もちろん独特のダンスも💫

ジェイミー・ベルは現在34歳になり、話題作『SKIN』『ロケットマン』でも素晴らしい役者になって、その演技で証明しているが、この当時は15歳。約2,000人の候補から選出された逸材だった。6歳から始めたダンスを披露して、当時から卓越した演技力があったのだ。
バレエ🩰のはずが、途中はタップダンスになったりしてましたけど😄

ただのダンス映画ではなく、舞台は1984年のイングランド北部ダーラムの炭鉱町。イギリス映画では良くも悪くも出て来る炭鉱労働者。当時のイングランドの首相は「鉄の女」の異名を持つマーガレット・サッチャー。彼女は採算のとれない炭鉱を次々と閉鎖していくなど、数々の痛みを伴う改革を推し進めた人物。その社会問題もしっかりと取り入れております。
融通の効かない男社会、それに屈する女達。バレエは女がやるもの‼️と決めつけがあるのです。

それと、同級生のマイケルが大きくなってゲイで登場します。LGBT問題もさりげなく重ねます。

そしてもう一つ❣️最後に特別プレゼントのように素晴らしい跳躍でラストを飾るのは、25歳になったビリー役で、あの世界的バレエダンサーであるアダム・クーパーが特別出演しています💗


未鑑賞の方は直ぐにも‼️
そしてご覧になった方もまた鑑賞されてみてください‼️何度観ても良さが倍増しますよ✨✨✨
のんchan

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