高楊枝

アイアンマンの高楊枝のレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
3.7
破天荒だけど憎めないヒーロー像

アクションはそんなに多くない。どちらかというと、主役のトニーの成長にフォーカスを当てている。

トニーは思ったことはすぐ言うし、勝手に行動する男。客観的に見る分には先が読めないし飽きがこない。

そして何処か憎めないのは、トニーが兵器開発会社を父から引き継いでおり、必ずしも自ら望んでいた訳ではない点が起因しているように思える。
(派手な遊び方は、境遇に対する逃避にも見える)

これがあるため、彼は視聴者から許されるし、兵器開発の中止という真逆への改心も受け入れることを容易くしている。

そんな彼のネガティブ(に映る可能性のある)部分を非常に丁寧に排除しているように思える、大胆そうで実は繊細さを感じられる映画でした。
高楊枝

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