矢吹

散歩する惑星の矢吹のレビュー・感想・評価

散歩する惑星(2000年製作の映画)
4.0
ロイアンダーソンはね、酒だな。
何も解決してないのに、何もかもどうでも良くなるような気がするのよ。どうでもよくなるほど強い作用もないんだけど。んで、これがいずれ覚めるのも、飲みすぎていいことがないのもわかってんだけど、それもまた、魅惑なんだよなあ。

そして、何この話。
つながりとしてちょっとわかんない部分が多い。
聖書とか、なんかその辺のパロディみたいな感じだったりするのか?
そういうパターンもあるからな。
わかんねけど。
しかし、めちゃくちゃ好きっすねえ。
なんかね。
ワンシチュエーションワンカット。
シュールな笑いと画面の使い方。
カメラは不動で、人が動くことによって飛び出すギミックがいい感じ。
全編顔真っ白、灰色世界で、
渋滞の謎、キリストの誕生祝い。
世界の終末、我々は遥か彼方に。
十字架で金儲け。
どこに向かっていたのか、わからじ。
また子供が犠牲になった。
誰も明確な答えを持たない世界。
いい人が死ぬ。
座らせる人を慈しめ。
答え持ってるフリしてるやつがいないだけ、あれこそがめちゃくちゃマシな世界なのかもしれないか
矢吹

矢吹