Tommy

タクシデルミア ある剥製師の遺言のTommyのレビュー・感想・評価

3.5
ハンガリー映画。
んージャンル分けが難しい。ホラー要素もドラマ要素も含んでてグロもあって…。

この映画はキレイに3つの時代&主人公に分かれてて、古い順に第二次世界大戦中の兵士、冷戦中の早食い選手、そして現代に生きる剥製師となっている。
この三人実は、おじさん、お父さん、息子っていう家族関係で、その時その時の彼らの生き方を映していくものなんだけど、全員何かの欲に支配されててかなり異様。

おじさんは性欲、お父さんは食欲、息子は剥製(タクシデルミア)製作欲。←?

話はそうなのねーって感じなんだけどとりあえず映像が気持ち悪いのに同時に芸術的に美しかったりしてなかなか魅力的。
気持ち悪いシーンはもうゲロ吐き、肉片、腸までも…って感じでかなり厳しい。

飛びぬけておもしろかったのが現代の剥製師ラヨシュ君の話。
演じるのはドイツ人俳優のマルク・ビシュショフ。「グッバイ・レーニン!」に出てたみたいだけど、カメラの前でなんか騒いでた人だっけ?
とにかく彼がハマリ役でいい!!もう顔からやせこけて薄気味悪くていかにも!な感じムンムン。

ラストも、もーラヨシュ(笑)って感じで彼はついに剥製の真骨頂に上り詰める。
でも本当静かにキレイに撮って見入る。変な映画~好きか嫌いかもわからんし。
見る価値はあると思います。

おまけ……彼の作った剥製はこの映画のHPでしっかり紹介されてて今でもちゃんと見れる。ブタのやつ衝撃。
Tommy

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