ベべべっち

幻の女のベべべっちのレビュー・感想・評価

幻の女(1944年製作の映画)
4.0
幻の女は実在するのか…?

2~3年前に原作(もちろん翻訳版)読了。
でも、内容は薄らとしか覚えていない状態での鑑賞。

妻と口論になり、家を飛び出した男。
立ち寄ったバーで美女に声を掛ける。
美女を誘い出すことに成功した男は
タクシーに乗り、、
劇場でショーを鑑賞し、、
そして、女と別れて帰宅。
男の家の中には刑事が集まっており、何者かによって妻は殺されていた。
アリバイを証明する為に女を探そうとするが…女の名前すらわからず見つけられない。
しかも、誰も女を見てないと証言…
そのまま、男は捕まり死刑が確定する…

原作でより細かく説明されていた部分が省かれて、かなりコンパクトに収まっていた。
その分、テンポの良さが出てきてだれることなく、サクッと観れる。

記憶違いだったら申し訳ないのだけど、原作では後半まで真相がわからなかったのが、今作では中盤で(観客には)だいたい明かされる。
男の妻を殺した犯人は誰なのか?
幻の女は本当に存在するのか?
…という部分を話の肝にするのではなく、捕まった男の会社の秘書を主人公的な立ち位置にし、彼女が真相に迫る過程を丁寧に描いた傑作だと…勝手に解釈。

87分でこのクオリティなら十分だと思い知らされた作品♪