トーチカ

炎と女のトーチカのレビュー・感想・評価

炎と女(1967年製作の映画)
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今日、ジャン・ルノワールの草の上の昼食を見たので、同じ人工授精がテーマという繋がりでこれを見た。
草の上の昼食がめちゃくちゃ明るいコメディだったのに対して、これはめちゃくちゃ暗い画面で、トーンも重かった。

吉田喜重はこれと秋津温泉しか見たことないけど、これがいわゆる「ショットが撮れる監督」ということか〜と思った。ただ、他の人の感想によるとカメラマンの力がデカイらしい。
室内での顔面に寄った画や強烈な陰影を作る照明、上から下からの不自然な構図など、最初はすげ〜!いいぞ!と思うんだけど、やっぱりずっとだとどうしても飽きる。部屋の外に出た時のショットが毎回凄い。

多分この映画は十中八九まずセリフから作っていった映画だと思うが、会話劇だと人をたくさん喋らせなきゃいけなくてそのぶん構図が単調になり易いから大変だよね。俺も漫画描くのだけど、漫画描く時はいつもセリフから最初に作るから、なんでこういう構図の連続になってしまうかは分かる。途中でやや飽きたけど俺は良いと思うよ(上から)
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