のんchan

エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事ののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
マーティン・スコセッシが古典のラブストーリー⁉️
とちょっと意外でイメージが湧かない感じもしたけど、自分の中で旬のこの3人の役者に惹かれて❤️

1870年代のNYの上流社会が舞台。新しい国の社交界、話題、芸術、調度品、衣装...それは台詞にも出るが、やはり伝統のあるヨーロッパと比べてしまう。

最初は全て何かの真似事を観せられているような気もした。
冒頭からずっとナレーションで人間関係や感情までを懇切丁寧に語るので、何となく絢爛さに薄っぺらさを感じたのだが...

いや〜観終わると、スコセッシなりの手腕でもってして、スーッとNY社交界に入り込み、スコセッシの掌に転がされ楽しんだ自分がいた🌟


弁護士のニューランド(ダニエル・デイ=ルイス)には、社交界の最高の華と言われる美しい婚約者メイ(ウィノナ・ライダー)がいたが、メイの従姉妹で幼なじみの伯爵夫人エレン(ミシェル・ファイファー)に心奪われる。
エレンはヨーロッパへ嫁いだが結婚生活は上手くいかず籍は抜かないまま帰郷した。ある晩、オペラ鑑賞の後から2人は次第に心惹かれるようになって行く。

上流階級に良くある上辺の顔と違う腹黒さ。社交界は噂するのに絶好の場所。エレンは自由主義者で自立したい強い女。噂話に辟易しても代々続く家柄に汚点は付けられない。ニューランドに気持ちがあっても正式に離婚していなければ不倫。お互いに気持ちを抑えて一線は越えることなく物語は進んで行く。

エレンに近づく実業家や伯爵の秘書もいて、ニューランドは自分の気持ちに葛藤し続ける。手が届かないから余計に欲しくなる❤️‍🔥

ラストも素敵な終わり方💫
30年ほどが経ち、初老になったニューランドが息子と共にヨーロッパへ渡る。メイは既に病気で亡くなっていたが、2人(夫とエレン)の気持ちを知っていたことを息子の口から聞く...エレンがいる部屋の階下で会わずに踵を返すニューランド❤️‍🩹初心なようでいて芯の強い女だったメイの圧勝で、複雑だが有り難さを痛感する...


過激なラブシーンがないのが返ってイイ❣️関係がなかったからこそ忘れられない人になってしまう。

ダニエル(当時36歳)が身悶えするほどに恋い焦がれる姿は新鮮でキュン💘
ミシェル(当時35歳)は髪型が色々と変わりとても美しい✨
ウィノナ(当時21歳)は超絶可愛い😍ウエストは私の太腿か😅って程に折れそう😧

アカデミー賞で衣装デザイン賞を獲得しただけあり、ちょっとヨーロッパと違うものを感じるドレスやスーツや帽子、当時の衣装がとても華やかで素敵だった✨

スコセッシの古典ロマンス、なかなかイケました🥰
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