平成2年の男

エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事の平成2年の男のレビュー・感想・評価

4.5
・一言でいうと「クラシック文学」な作品

・胃もたれしそうなほど、濃厚なシーンが目白押し。衣装、音楽、食事、セリフ、建物、構成、あらゆるところにこだわりがある。

・ラストは心が震えた。そうだよな。そうなんだよな。思い出は思い出のままにしておくから美しいし、切ない。時が流れるというのはそういうことなんだ。

・エレンもメイも悪くはない。ニューランドの在り方は同じ男としてどうかと思うが、、貴族文化がスタンダードだった当時の社交界に固有のしがらみが、気持ちを高ぶらせていたところがあったのかもしれんね。

・「(彼女の言い訳として伝えるのは)古い男だから、だけでいい」

・「傲慢と偏見」「オペラ座の怪人」「嵐が丘」よか、本作の方がよっぽど貴族している。

・しかし、貴族ってええ身分やな。悩みのどれもがしょうもなさすぎてな。学年にひとつのクラスしかない小学校みたい。