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憎いもののtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

憎いもの(1957年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

社会学的に面白い。まだ風俗が都市の裏の顔として不気味に横たわっていた暗黒時代。問屋街も今ではインバウンドの外国客が主流だが地方からの日本人客。入れ替わりに特産物の行商で地方の駅も賑わっていた。犬神家の一族のラストシーンのようにね。連れで裏世界に通じている案内人が地方議員なのは中央の政治家とのダークなパイプをかんじさせる。元首相とかの事件とか。新宿二丁目旧赤線がゲイのメッカになったり。ワンマン化でバスガールがコールガールになったり。変革期。なのかな。今の御時世も。未だ暗黒時代だし。ラストは奇祭での酒宴か面の呪いか。田舎ホラーへと急転。これはこれで社会学と言うか民俗学で納得の面白さ。巨悪ヒョットコ。
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