松長もんど

終電車の松長もんどのレビュー・感想・評価

終電車(1980年製作の映画)
3.8
ナチス占領下のパリが舞台。
芝居、ユダヤ人のルカ、恋物語と、個々のテーマは面白いのだけれど、それらを詰め込んだ結果、どこか散文的で物足りなく感じた。

作品のテーマに反して、緊張感が無く、トリュフォーらしい良い作品である事は間違いない。
だからこそ、もっと突き詰められたのではないかとも思える。

迫害される表現者。『戦場のピアニスト (2002)』でも描かれていたが、その状況下で生きる姿はいっそう輝いてみえる。