ペコリンゴ

ゲット・ショーティのペコリンゴのレビュー・感想・評価

ゲット・ショーティ(1995年製作の映画)
2.9
記録。
スタイリッシュ(?)な殴り込み。

『アダムス・ファミリー』『メン・イン・ブラック』のバリー・ソネンフェルド監督によるギャングコメディ。

トラボルタにジーン・ハックマン、そしてダニー・デヴィートと濃ゆいキャストの面々に、昨今高評価をよく見る『クイーンズ・ギャンビット』のスコット・フランクによる脚本。

とにかく豪勢な布陣で制作された作品だという事を考えるとこの作品のクオリティは肩透かしだと言わざるを得ない。はっきり言えばそんなに面白くないんですよ。

話の内容としては、トラボルタ扮する映画マニアの借金取り立て屋が、ターゲットの映画プロデューサーとの出会いをキッカケに、映画制作に向けてアレやコレやするといったもの。

面白いプロットだと思う。いやそう思ってた。でもなんだろう、この煮え切らなさというか中途半端さというか…。

映画が云々ってよりは、制作資金を巡るイザコザの比重が大きく、単なるチンピラ同士の抗争をコメディタッチにしてみましたって域を出ない。要するに映画マニアのチンピラっていう美味しいキャラクター故の面白みってのが感じられないのがイケてない所かなぁと。

これで続編制作したってんだから、興収的にはそれなりの成果を上げたんでしょうか。うーん…。

一言で言えば「宝の持ち腐れ」的な作品に感じちゃいました。