sally

ボクと空と麦畑のsallyのレビュー・感想・評価

ボクと空と麦畑(1999年製作の映画)
4.3
少年が心に抱える誰にも言えない闇と
そんな闇から放たれる場所。

冒頭のカーテンのシーンからセンスの良さが滲み出ていた…
生きていく上での息苦しさを表していたのだろうか。

風船に乗って空へと飛んで行ったスノーボールは決して月には辿り着けない。
待っているのは死のみだ。
スノーボールを殺したのはお前だ。
知っている、
ライアンを殺したのはお前だ。
そしてお前はお前を殺す。

ゴミだらけの街と麦畑との対比。
現実と理想。
マーガレット・アンとの束の間の時間。

空き家の窓からの麦畑のシーンは絵画のように美しくて素晴らしく良かった。
猫を預かって、殴られる、アイスクリームの繋ぎも抜群のセンスだった…

ビューティフル・デイでの水中のシーンが美しくて好きなのだけれど、ここから来ていたのか…と。

リン・ラムジー作品コンプリート。
彼女のファン確定。
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