SHOHEI

キンダガートン・コップのSHOHEIのレビュー・感想・評価

キンダガートン・コップ(1990年製作の映画)
3.6
麻薬密売人クリスプを殺人容疑で逮捕したキンブル刑事。裁判で有益な証言を得るためキンブルはクリスプの金を持ち逃げした元妻を探しに同僚のオハラとボストン郊外へ飛ぶ。元妻を特定するためその息子が通うという小学校の幼稚園クラスに潜入しようとするも、保母役のオハラが急遽体調を崩しキンブルが保育士として覆面捜査を行うことに。潜入初日、幼稚園生たちの圧倒的なパワーにキンブルは狼狽する。

強面刑事が保育士に扮して潜入捜査を行う、ギャップに笑えるコメディ。『ゴーストバスターズ』のアイヴァン・ライトマンが監督で、シュワルツェネッガーと組むのは2度目。シュワちゃんが同監督と組んだ作品はどれも設定の癖が強いのが特徴。見どころは警察流のトレーニング方法で園児たちの統率をとっていくシーン。オチは途中で察しがつく。容疑者夫妻の過去になんらかの事象があったことを匂わせる描写があるものの特段深掘りはせず幕は閉じる。観ている側としては「容疑者には容疑者なりの事情があったのではないか」と思ってしまい、黙殺されたままハッピーエンドを迎えたようで気分はあまり良くない。容疑者と元妻の夫婦関係の複雑さが描かれていればもっと印象深い映画になったんじゃないかと思った。
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