しゆ

トップガンのしゆのレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
3.7
延期に延期に延期を重ねた続編『トップガン マーヴェリック』がようやく公開間近に迫ってきたので第一作目を鑑賞。 
どこを切り取っても絵になるトム・クルーズのまばゆい笑顔と全編セピアがかったカラーリングが古き良きハリウッド映画らしさを感じさせる。
最初は危険な操縦を繰り返すマーヴェリックには感情移入ができないどころか懐疑的になったし、相棒を失ったことで自戒し成長していくのは王道も王道のプロットだけど、しっかりカッコよくキメるところはキメて、チャーリーとの恋模様もまた出会いから惹かれ合うシーンをじっくり描くメリハリの良さで、一部評判ほど退屈せず観れた。
終盤の大団円を迎える歓声の中、アイスマンと皮肉を言い合って抱き合うのは熱い展開だった。そのアイスマンも、こうした題材だと技術はあるのに協調性がないキャラがライバルとしてポジションに置かれるところだけど、むしろ俯瞰してみればマーヴェリックがそっち側という珍しいケース。
技術と勇気を持ち合わせた優秀なパイロットになったマーヴェリックが、34年の時を経てどう変わっていて変わっていないのかこの30分後に観る続編が楽しみ。本作をリアタイで追って思い入れのある方も憧れるけど、記憶が鮮明なまま臨めたのでそれはそれで良かった。
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