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トップガンのKtoのレビュー・感想・評価

トップガン(1986年製作の映画)
3.4
【映像】
Kodak Eastman 100T 5247のフィルムの質感が良い...。
荒い粒子の見えるコントラストの強い映像が綺麗で、特にパラシュートで海に落ちた後、救助されるシーンの美しさは際立っていた。地獄の黙示録のpurple hazeのシーン並みに芸術的。

【ストーリー】
"Bullshit, you can be mine"

読み切り短編漫画くらいの演出のシンプルさがあり、解釈の余地を殆ど残さない単純明快なストーリーで、懐古主義的な観点では重要な作品なんだろうと思う。

今見ると時代背景の違いが著しく、なかなか素直には楽しめない演出もある。特に男女の描き方。男性主義な縦社会に"紅一点"のマドンナの構図など。

感情を殆ど音楽で演出しているのもややズルい印象。
チャーリーとのシーンで、恋の盛り上がりに合わせて転調するBGMも、非常に古典的(その古典らしさもこの映画の良さではあるんだろうけど)。
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