レアリテ男爵

春夏秋冬そして春のレアリテ男爵のネタバレレビュー・内容・結末

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

昔話にしては輪郭のはっきりした映像、だけど夢の中にしか存在しなさそうな風景、場所、、そして何より全ての人物像の掴みどころのない妖しさ、、それから年数の経過と超抜粋のシーンたち、、、。

印象に残りそうで残らないなぁ〜これ、多分。

冒頭からちょっとしたチビッコ僧侶と仙人のような和尚の他愛もないが薄気味悪くもある出来事が、、そんな春はともかく、、夏は、言うのも恥ずかしいが、不謹慎で思春期の少年のごとく変な期待や予想が、うわっ!って思う位当たり、なんか自己嫌悪みたくなる始末。秋もある意味、意地悪で世間ズレした今の僕だからこれまた、予感したような路線の哀しいドラマが展開してもーて。

でも冬以降の、仙人がより仙人に、仏様みたいなんが寓話のごとき活躍とか、もう、ついていけませ〜ん。(笑) 、、、いかに仙人が操ろうとも、ニャンコの尻尾で、あんだけの数の文字を墨でクッキリデカく板の上に書ききれるなんて、あるわけニャーずら!!ニャー!って猫ひろしになりそう。^^;

日本はおろか外国の宗教も、とんと疎い僕だけど、僕なりに、ぼんやり思ったんは、、いかに悟りの境地が得難いか、煩悩はいかに人間を支配するか、異性への過度の執着はいかに自分をむしばむか、とかかな。でも、やっぱり人間は動物なんだなぁ〜と、自然は毅然と厳しく揺るぎがなく、恐ろしい程綺麗で、人間は見た目の綺麗さと計り知れない内面が常に揺れていて、不確かな存在、、そんな気がした。