「アフガン零年」
タリバン政権が崩壊した後のアフガニスタンで制作された映画。監督自身もタリバンから逃げパキスタンに亡命していたらしい。おそらく邦題はアフガニスタンが新しく生まれ変わったことを意味してだと推測できる。実はNHKが制作に関わっている。鑑賞中「ブレッドウィナー」は本作を意識しているのだなと思っていたが、舞台も同じくアフガニスタンカブールだった。タリバン政権下で女として生まれた少女の過酷な運命を非常にセンセーショナルに映し出した作品。アメリカというフィルターを通した映画では決して観られない光景だろう。辛く居た堪れない映画ではあるが、こういう時代があり、またこうなっているという事実を知る上で重要な映画である。