三次元からきたブロンディ

新幹線大爆破の三次元からきたブロンディのネタバレレビュー・内容・結末

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

「新幹線大爆破」第三回新・午前十時の映画祭で初めて鑑賞。面白かった。

この映画は新幹線に爆弾が仕掛けられ莫大な身代金を要求される。その爆弾は時速80キロを超え再び時速80キロに戻ると爆発する。

ヤン・デ・ボン監督の「スピード」の先駆け映画である。「スピード」はアクションを魅せる映画だったが、「新幹線大爆破」は違う。この映画はアクションも魅せるのだが、多くは人間ドラマの部分を魅せている。

主人公で犯人である沖田(高倉健)は高度経済成長の波に乗れず、会社は倒産。妻子にも逃げられ、国への恨みとして元左翼運動家古賀(山本圭)と共に新幹線に爆弾を仕掛ける。
前述に書いた通りこの映画は沖田の社会に対する復讐の映画でもある。
沖田は人を殺すのが目的ではなく、只社会に訴えかけたいのだと。

タイトルの「新幹線大爆破」も見事なタイトルです。元東映社長岡田茂は「このタイトルで行け!」と断固としてタイトルを変えようとはしなかった。
当初、国鉄(JR)はこのタイトルを気に入らず、撮影も許可しなかった。そして製作スタッフたちは新幹線の内部をゲリラ撮影を行い、構造を練って特撮映像とした。

この映画は元々主人公沖田を高倉健さんではなく、菅原文太さんにする予定だった。しかし佐藤純弥監督は「健さんにしたい!」と申し出て、そして高倉健さんになったそうです。

僕はこの映画を初めて観た訳だが、今観るとキャストは豪華だし、今の映画では考えられないキャストの多さ。現在大御所と言われている俳優さんは観ると若いし、皆個性的だな。
北大路欣也さんなんて台詞なしで「え!ここだけ。」と思いましたね。但し、北大路さんの僅かなシーンはギャラを貰っていないそうです。

「新幹線大爆破」は見応えのある作品です。ラストの健さんもカッコいいし、人間ドラマがある映画です。是非劇場とDVDでご覧下さい。オススメです。