走行中の新幹線に爆弾が仕掛けられ、速度80キロ以下で爆発するという話。
警察と鉄道会社、新幹線の現場、乗客、そして犯人とそれぞれの立場で描かれているところが面白いのと、高倉健を筆頭にオールスターキャストなのも見どころ。
東海道を走る新幹線ひかり109号に爆弾を仕掛けたと犯人の沖田から国鉄宛てに電話がある。
何と速度を80km以下に落とした瞬間、爆発する仕掛けになっていると言う。
そして犯人の要求は巨額の500万ドル。
警察は捜査本部を立ち上げ、犯人達の捜査を続けるが、新幹線内の緊張感は高まる一方である。
そして犯人像が見えてくるのと共に、彼らの過去も描かれていく…
かの有名なキアヌ・リーブス主演「スピード」の元ネタとも言われてる作品。
（いずれも黒澤明の「暴走機関車」から派生した作品とも言われている。）
とにかく最初から最後まで緊張感が耐えない。
新幹線内の千葉真一、国鉄本部にいる宇津井健、そして犯人の沖田社長を演じる高倉健の鬼気迫る芝居が、より一層緊迫感を向上させ、最初からラストまで一気に駆け抜けられる。
仲間を遠くから見守る高倉健や、テレビ越しに訴えかける宇津井健の姿が、脳裏に焼き付いて仕方なかったが、個人的にはラストのコントラストが大好き。
あの「間」だけでも、もう一回観たくなるレベル。
