元傭兵で武器密輸商人、ダニー・アーチャー（レオナルド・ディカプリオ）は最初はピンクダイヤの原石（時価数億円）を横取りしようとするが、ソロモン・バンディー（ジャイモン・フンスーダイヤ）の反政府武装組織から子供を取り返そうとする姿を見て少しずつ変わっていく。ありがちだが、そこには王道ストーリーならではの感動がある。また二人が力を合わせて次々と立ちふさがる困難を乗り越えていく展開は緊迫感が高く、143分もの上映時間もさして苦にはならない。ディカプリオに傲慢な役はよく似合うし、ジェイモン・フンスーの家族のためなら命を投げ出す名演は心に響く。
今作は、紛争ダイヤモンドの違法採掘と密輸の内幕を描くので、てっきり小難しい社会派映画と思いきや、実は武器密輸商人の白人と黒人奴隷の友情アクション映画でもあった。敷居が高いと思われる方にも、まず観てほしい傑作である。悠木碧ちゃんが「映画秘宝」の「神映画ベスト12」に入れていたので、オマケして4.0。
