竜平

ブラッド・ダイヤモンドの竜平のレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.0
1990年代後半、内戦の中にあるアフリカ・シエラレオネにて、紛争の資金調達のために不法取引されるダイヤ、通称「ブラッド・ダイヤモンド」を巡る騒動や情勢を描く。事実を基にした社会派サスペンス。

序盤から写し出されるまさに「虐殺」の図がなかなかショッキング。それを子供達にも強要してるあたりの残酷さ、まさに地獄絵図。いやしかしこれが他国で現実に起きてることなのかと思うと、言葉に詰まる。そんな紛争地域にて、巻き込まれてしまう現地民、他国からやってくる密売人やジャーナリストが絡みつつのストーリー。それぞれ目的が異なる中で交わるその人生模様に見入ってしまう。社会派な強めのメッセージというのが作品自体にはあるんだけど、様々な思惑の絡むサスペンスでありつつ、アクション的なスリリングな要素もあり、また人それぞれの良心に問いかけるようなヒューマンドラマというのも少々。本当に旨味が凝縮された内容だなと。ディカプリオが悪どくも人間味のある人物を好演。そんで彼、恐らくこれ英語の発音から何までしっかり役作りしてる、アウトロー的なオーラが抜群。ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリーといったキャストも魅力的。時間を感じさせない良作、かな。

比べるのは変な話なのかもだけど、今作を見て思うのが日本は平和だってこと。日々に感謝。今作に関しては、文字や言葉で説明するよりも目で見て感じるべき内容な気がする、というちょっぴり手抜きっぽいレビューごめんって感じで終えるとする。
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