カテリーナ

ブラッド・ダイヤモンドのカテリーナのネタバレレビュー・内容・結末

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます


シエラレオネ共和国
この作品の舞台となったシエラレオネ共和国は西アフリカの西部大西洋岸に位置する
シェンゲ村に住む漁師のソロモンの息子ディアが学校へ通うのは小さい舟 まだ朝靄のかかる頃に家を出て行く
朝日が波の揺らめきを照らすシーンが美しい
そんな平和な村に暗い影が落ちる ダイヤモンド採掘権を巡り内戦が激化
RUF(統一革命戦線)がシェンゲ村を襲う 今まで普通に暮らしていた何の罪もない人々が撃ち殺されて行く、銃を撃ちまくるのは同じ黒人、中にはまだ子供もいる アフリカが舞台で『ナイロビの蜂』を観た時依頼の衝撃だった こちらは製薬会社と政治家の癒着を、描いてるところは違うが同じ匂いを感じた いきなり頭をぶん殴られ映画の世界に引き込まれた
ソロモンがどんな窮地に立たされても息子を救い出そうと疾走する
破壊や強欲、裏切りに憎しみが渦巻く中、ソロモンの純粋な息子への愛情は暗闇の中の一筋の光となる
それがこの映画の唯一の救いである

組織の駒として無感情に生きてきたがダニー(ディカプリオ)が初めて人間らしい行動に出る
ソロモンとディアを救い彼等を乗せたセスナが飛び去る
残された彼は足元の赤い砂を掴み指の隙間から溢れ落ちるのを見つめる
溢れる砂は彼の人生だった
最後の最後に人間らしい事ができたと安堵の表情にも見える
ディカプリオの暖かい微笑みが良い

シエラレオネの内戦はこの映画を観るまで知らなかったので
観終わってあわててシエラレオネについて調べたら、世界で最も平均寿命が短い国のひとつで(47.4才)10年も続いた内戦の影響なのだ
それに比べ私たちの国日本の平均寿命は高くなんと平和なんだと改めて思う。