ブラッド・ダイヤモンドのPokkopokkoのレビュー・感想・評価

細部まで作り込まれた、ヘタな戦争映画を上回る素晴らしい演出。単純な「白人の救世主」に終わらない練り込まれたストーリー。ディカプリオもさることながらシエラレオネのひとびとの人生を載せた演技が強烈。
ただ唯一、悲惨さを拡張するための少年兵たちのくだりは、実際に彼らにこの演技をさせたことでとてつもない傷を残したのではないか、という恐ろしい予感が拭えない。映画と表現の矛盾が確かにそこにある感覚にゾッとする。