あらためて〈人間〉について考えさせられる映画。濃密な143分でした。
ディカプリオとお父さんとジェニファーと、赤い大地とダイヤモンド。
人に過剰な欲望が組み込まれ、バラつきは個性ではなく差別となり、お金はますます強大で絶対なチカラとなり、競争と格差は必然、憎しみの炎は消えることがなく、人のココロ(愛)はかくも脆く弱い。
平和なんか一人の馬鹿がぶっこわす。
命はかるがると消費され、虚無と排他と恐怖がからだの自由を奪う。
だけど、もしもこのまま、誰も何もしなかったら?
きっと世の中はもっと酷いことになっている、と思う。