カント

ブラッド・ダイヤモンドのカントのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.4
西アフリカ、シエラレオネを舞台にした社会派ドラマの秀作💡ディカプリオの野生味が遺憾なく発揮されまくってます✨

紛争ダイア💎の密輸人で元・傭兵🔫ダニー・アーチャー。
RUF(革命統一戦線)に拉致され採掘場で大粒のピンクダイア💎(8ct~10ct位)を発見した地元の漁師🐟ソロモン。
紛争ダイア💎の密輸の仕組みをスクープしたいジャーナリストのマディー女史。
命懸けで隠したピンクダイア💎を巡り三者三様の思惑で物語が進む。

▼主要人物は脚色されたドラマ用の人物だけど…劇中のRUFは実在の極悪集団で、バン・デ・カープ社は当然「デ・ビアス社」の事です。
デ・ビアス社は『結婚指輪のダイア💎は給料の3ヶ月分』や『スィート・テン・ダイアモンド💎』などダイアの価値を世界中の人に流布させてダイア市場を独占・管理してきた悪い奴で(笑)
御徒町のダイア業者の中にはデ・ビアスを憎んで居る人、多数😅
しかしデ・ビアス社がダイアの市場を牛耳ってきたからこそ今、現在もダイアには価値が有るのです。
20代30代の人はダイア等の貴石に興味が無い人も増えてきましたが、50代以上の方はダイアモンド💎の価値は普遍の物と信じている人も多いはず。
劇中のラストシーン、ソロモンがネクタイ姿で登壇した場所は南アのキンバリーでした。
ダイア業界で紛争ダイアを取り扱わないよう協定を結んだ「キンバリー・プロセス」
その様子を活写しているだけで、この映画が社会派たる由縁である事の証左だと思います。

▼RUFに言及すると長くなるので割愛。とにかく見境い無しに虐殺しまくって、ガキを麻薬漬けにして洗脳し、親に銃口を向ける事も厭わない兵士に育てる地獄の教育法。
その辺もガッチリ描写していました。見応えありまくり💡

ー昨年、シエラレオネの方とお会いする機会が有りました。もっと早く本作を見ておくべきでした😅
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