しん

ブラッド・ダイヤモンドのしんのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
4.3
ダイヤ採掘を巡っての利権争いで内紛が勃発しているアフリカが舞台です。2003年に“紛争ダイヤ”の売買を阻止する制度“キンバリー・プロセス”が導入されましたが、いまだに売買は続いているようです。。ブラッドピッドが演じるダイヤ密輸者がその問題を追っている女性ジャーナリストに次のように言います。「君も“血のダイヤモンド”を売っている。誰がダイヤを買う?大きな婚約指輪を欲しがるアメリカ人の女だ、君らのご立派な雑誌に載ってる指輪を欲しがる。人を批判できるか?君らも、それに加担してるんだ」と。それに対して彼女は、次のように答えました。「指輪にも殺し合いにも関わらない人はいるわ」と、彼女自身は実際にそうなのでしょうが、ブラッドピッドが言うように私達は時に意図せずとも問題に加担することがあります。
それを阻止そるのは消費者である私達自身が問題意識をきちんと持つことです。この作品のテーマの紛争ダイヤだけでなく、私達が生きる社会には他にも多くの問題があります。想像力を働かせて、自分も無意識の加担者にならないように気をつけていきたいと思いました。
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