すずき

ザ・ドライバーのすずきのレビュー・感想・評価

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)
3.6
抜群の運転技術を活かし、強盗団の「逃がし屋」として生計を立てる「ザ・ドライバー」。
彼を何としても逮捕しようとする、刑事「ザ・ディテクティブ」。
あと一歩の所でドライバーに逃げられた刑事は、自ら犯罪者に接触、罪を見逃す代わりに、ドライバーに運転を依頼して強盗をして、私の前に連れてこい、と取引を持ちかけるが…。

「ベイビー・ドライバー」のリスペクト元の作品。
硬派な作品の多いウォルター・ヒル監督のご多分に漏れず、この作品も硬派。
カーチェイスシーンでは下手な音楽なぞ流さず、会話すら無く、ただエンジンの爆音とタイヤのスキール音のみをBGMにして、超絶ドライビングテクニックを魅せる!
場面と場面を繋ぐ為の、説明的な描写を廃したタイトな構成も硬派。

二流のギャングに運転技術を試された際、テクニックを見せながらも車をボコボコにして返し、しかも仕事は引き受けないという鬼畜なドライバーに笑った。
あとヒロインの謎の美女「ザ・プレイヤー」が超美人。
セザール主演女優賞がダントツで最多受賞の、有名な女優さんなのね。
刑事役はタランティーノお気に入り俳優の1人、ブルース・ダーン。
イーストウッドのモノマネみたいな表情してるシーンあったけど、たんに眩しかっただけか。