プロの逃し屋である凄腕ドライバーという職業設定が斬新であり、後年の「ドライヴ」「ベイビー・ドライバー」という作品に影響を与えたと聞くと、本作へのリスペクトの念が沸き上がってきます(その両作は好きではないんですけどね)。
登場人物に名前もなく、セリフも少なく、表情も乏しい。このハードボイルドな作風は余計な感情移入を排除します。無表情で過激なカーチェイスに挑み、敵を出し抜いていくライアン・オニールとイザベル・アジャーニの姿は強烈な印象を残しました。
ストーリーは特段見るべきものはないですが、この徹底してクールなカーチェイスは一見の価値がありますね。