死を予告する電話が携帯のメモリーから連鎖するというアイデアはユニークだし、どうやって死の運命から逃れるのかというサスペンスもあって、前半は案外観れました。でも、呪いの原因となる女性の正体に迫っていく後半の展開がグダグダ。「リング」を意識してるのがバレバレで、どうにも無理があります。
よくも悪くもアイデア一発もので、秋元康の軽さが出ちゃってますね。いくら大ネタであっても、それを支えるリアリティが作れないとダメってことですね(音楽に例えると、いいサビを思いついたけど、Aメロ、Bメロは適当にやっちゃったという感じかな)。
主演の柴咲コウはよかったですよ。長髪パッツンの地味な佇まいがなかなか可愛いし、悲鳴や怯えた顔もさまになっていてホラー女優としての資質は高いとみました。
テレ東「午後のロードショー」にて。