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狂気の行方のleylaのレビュー・感想・評価

狂気の行方(2009年製作の映画)
3.8
サンディエゴで起きた母殺しの実話をモチーフにした作品。デヴィッド・リンチ製作総指揮×ヘルツォーク監督。2人のmix感があって新鮮でした。

宗教チックな会話やギリシャ悲劇の劇中劇やらが絡んできて不可解さもあるけど、激流や小人やフラミンゴなど、ヘルツォークらしい描写も出てきて安心感。

ラストはソレかい!って、ハグらかされた感じがたまらなく好きです。やっぱりヘルツォークって根はいいヤツだと思う。

マイケル・シャノン、ウィレム・デフォー、ウド・キアとクセあり役者たちの競演だけど、母役のグレイス・ザブリスキーさんが一番強烈でした。

音楽がうまい。ちゃんと不穏な劇伴もあったけど、ちょっと調子っぱずれのサウンドを聞くとシュトロツェク風味でワクワクする。



✴︎JTKさん、ありがとうございました✴︎
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